明日から
帰路。あたたかいけれど、春五番くらいな強風。
明日からが面倒くさい。面倒くさいこと、この上ない。
線路沿いの保育所、園庭で遊ぶ色とりどりのぼうし。こぶし、菜の花。トタンがせんべい食べている春の日の夕暮なり。
海。波穏やか。青。この海が荒れたのを見たことがない。船が忙しく行き交う。大きいのや小さいのや。鮮やかにペイントされた大きなフェリーが悠然と行く。
後ろの方の席からシャッター音。確かにいまだ撮るに値する。
ミカ子は熱だ。おとなしい。
風に吹かれて髪がバサバサ。車窓にしょぼけた顔の自分が映り込む。明日からのことを考えて晴れない。のと、年のせいか。
にしても、区切りは必要なもの。行き帰りの車中時間がちょうど好い緩衝帯。
また明日から。