探訪記

ミカと2人、夏帰省。途中下車の岡山で、ラーメン探訪。20年前にも訪れた気がするが、記憶違いかもしれない。
正午、店前に行列。見計らって13時過ぎ、炎天下、しばし並ぶ。店の表に業務用冷蔵庫、不可解。「お二人さん、どうぞ。」の声で入店。はて、どこに座れと言うのか?入口すぐの4人テーブルへ。ひと席は段ボール置き場となっており、その横へミカ、私はお誕生日席である。向かいは知らぬお人がお二人、言わずもがなの相席だ。「荷物はその箱の上にどうぞー。」私のカゴバッグはミカの横の段ボールの上に置く。
壁に本棚。全く知らないマンガ。黒すぎるクマの置物。エアコンの排水ホースは入口横の小さな洗面台に引き込まれて。誰ものぞくことのない鏡、その横の何か。何か。段ボール、段ボール。
そもそも荷物を段ボールの上に置かずとも、私たちの座るイスは学習机に付随する学習用椅子の体であり。座面の下に荷物置きカゴがあるのだけれど。
見渡せば、奥に階段。今は物置となった上がれぬ階段だ。比較的新しそうなテレビには、動物園のゾウのドキュメンタリーが映し出され。。。
昭和サイズの厨房(=オープンキッチン)には女性4人。ご家族か。皆、愛想が良く、妙に安心する。先輩衆のFBで予習した通り、番号で注文。程なく、店名の入った小さめの丼にタプタプの汁を携えた中華そばが。チャーシュー、カマボコ、もやし入り、細麺かため。そこはかとなく鶏、そこはかとなく醤油。嗚呼、美味い。熱い。暑い。
テーブルの上には白コショー、黒コショー、一味、そしてラッキョウ酢漬け。コショーも合うが、一味がさらに良い。
次々に客が来て、次々に番号を言う。そう言えば、この店にはギョーザもライスもない。営業は平日の昼間のみ。なかなかの店だと思う。